急性期の初期管理
胆石発作の急性期には以下の対症療法を行います:
手術のタイミングと方法
早期腹腔鏡下胆嚢摘出術(推奨)
症状発現後72時間以内の手術が最も推奨されます2, 3, 7。この時期を過ぎても、症状発現から7〜10日以内であれば早期手術の適応となります2, 5。
早期手術の利点:
高齢者・高リスク患者への対応
65歳以上の高齢者でも、年齢そのものは手術の禁忌ではありません2。腹腔鏡下胆嚢摘出術は高齢者においても安全で実施可能です2。
ただし、以下の場合は注意が必要:
重要な点:最近のCHOCOLATE試験(2020年)により、高リスク患者においても早期腹腔鏡下胆嚢摘出術が経皮的胆嚢ドレナージより優れていることが示されました3。主要合併症は胆嚢摘出術群で5%、ドレナージ群で53%でした。
手術不能例への代替治療
手術が不可能な患者に対しては:
非外科的治療の限界
経口胆汁酸療法や体外衝撃波結石破砕術などの非外科的治療は1:
- 適応が限定的(小結石、コレステロール結石のみ)
- 再発率が高い
- 胆嚢癌のリスクを除去できない1
したがって、これらは手術リスクが極めて高い患者にのみ考慮すべきです1。
合併症を伴う場合の特殊な対応
胆管結石合併時
胆管炎合併時
胆管炎または胆道閉塞を伴う場合は、72時間以内にERCPと内視鏡的括約筋切開術を実施9, 8。敗血症性ショックや抗菌薬治療に反応しない場合は、24時間以内の緊急処置が必要9。