具体的な使用基準
推奨される患者群
バロキサビルは以下の条件を満たす患者に条件付きで推奨されます1, 2:
重症化リスクが高い患者の定義
以下の患者群が該当します4:
- 2歳未満の小児および65歳以上の高齢者
- 慢性疾患を有する患者(心疾患、肺疾患、腎疾患、糖尿病など)
- 免疫不全患者
- 妊婦および産後2週間以内の女性
バロキサビルを使用すべきでない状況
重要な臨床的注意点
診断検査の選択
作用機序と特徴
バロキサビルはキャップ依存性エンドヌクレアーゼ(CEN)阻害薬であり、ノイラミニダーゼ阻害薬とは異なる機序で作用します5。単回投与で済むという利点があり、オセルタミビルと同等の症状改善効果を示しますが、ウイルス量の減少はより速やかです5, 6。
投与方法
- 体重80kg未満: 40mg 単回経口投与
- 体重80kg以上: 80mg 単回経口投与
- 症状発現から48時間以内に投与5
他の抗ウイルス薬との使い分け
オセルタミビルとの比較
重症インフルエンザ患者にはオセルタミビルが条件付きで推奨されます1, 2。これは2019年のIDSAガイドラインでも、ノイラミニダーゼ阻害薬(オセルタミビル、ザナミビル、ペラミビル)が第一選択として推奨されていることと一致します4。
曝露後予防
人獣共通インフルエンザ(鳥インフルエンザなど)への曝露後には、バロキサビル、オセルタミビル、ラニナミビル、またはザナミビルが推奨されます1, 2, 3。