アスプール液の添付文書情報
アスピリン(アセチルサリチル酸)は、抗血小板作用を持つサリチル酸誘導体であり、主に心血管疾患の予防と治療に使用される薬剤です。
分類と有効成分
臨床用途と用量
急性冠症候群(ACS)での使用
- 急性冠症候群患者には、初回負荷量として162-325mgの経口投与が推奨される 4
- 維持用量としては75-100mgの低用量アスピリンが推奨される 4
- 非腸溶性アスピリンが好ましく、急性期には素早い効果発現のために噛み砕いて服用することが推奨される 4
脳卒中での使用
- 急性虚血性脳卒中またはTIA患者には、頭蓋内出血が画像検査で除外された後、160-325mgの単回負荷量投与が推奨される 5
- 経口摂取が困難な患者には、直腸投与(325mg/日)または経管投与(81mg/日)が代替手段として合理的である 5
妊娠高血圧症候群の予防
投与上の注意点
- チカグレロルと併用する場合は、アスピリンの維持用量を100mg/日以下にすべきである 4
- 非ステロイド性抗炎症薬の併用は、虚血性疼痛の管理には可能な限り避けるべきである 4
- 消化管出血リスクの高い患者には、プロトンポンプ阻害薬の併用が推奨される 4
薬物動態学的特性
- アスピリンは溶液として投与された場合に消化管から非常に速やかに吸収され、錠剤として投与された場合はやや遅く吸収される 6
- 体内で速やかにサリチル酸に加水分解される 6
- サリチル酸の腎クリアランスは尿pHの上昇とともに著しく増加する 6
禁忌と注意事項
- 出血性素因、消化性潰瘍、喘息患者には禁忌または注意が必要である 7
- 妊娠前期の患者、血友病またはその他の出血性疾患、抗凝固薬服用中の患者には禁忌である 7
- 心血管疾患の一次予防においては、出血リスクと心血管リスクを慎重に評価する必要がある 8
副作用
アスピリンは100年以上にわたり使用されてきた薬剤ですが、その作用機序や治療適応に関する知見は継続的に進化しています 9。適切な用量選択と副作用モニタリングが重要です。