診断的適応
原因不明の胸水
- 原因不明の片側性胸水または心拡大を伴わない両側性胸水に対して、病因を特定するために胸水穿刺を実施すべきです 2
- 胸水穿刺は閉鎖針生検よりも診断率が高く、10%未満の症例のみが診断未確定となります 2
- 初回の細胞診が陰性の場合、2回目の胸水穿刺により25〜28%の症例で悪性腫瘍の診断が得られます 2, 3
傍肺炎性胸水
悪性腫瘍の疑い
治療的適応
症状緩和
悪性胸水の管理
肺の再膨張能の評価
実施前の必須評価
画像検査
- 胸部X線撮影により胸水の大きさ、左右差、縦隔偏位の有無を確認すべきです 2, 3
- 超音波検査は胸水の存在を確認するために必須です 1
- 超音波ガイド下での胸水穿刺により、気胸のリスクが19%減少し(6.0%から1%未満へ)、穿刺成功率が100%に達します 2, 3
出血リスク評価
- PT/INR比が1.4未満、または正常値の中央値の2倍以内であれば安全に実施可能です 3
- 血小板数が50,000/μL以上であれば安全に実施可能です 3
- 血清クレアチニン値が6.0 mg/dLを超える場合は出血リスクが著しく増加します 3, 4
- 尿毒症患者では、処置前にデスモプレシン(DDAVP)投与により出血リスクを低減できます 3, 4
絶対禁忌
相対禁忌
- 胸水量が1cm未満の最小限の胸水(ただし超音波ガイド下では実施可能な場合があります) 3
- 人工呼吸器管理中(ただし超音波で明確に胸水が確認できれば実施可能) 3
- 広範な胸膜癒着により安全な穿刺が困難な場合 2
重要な注意点
無症状の悪性胸水
- 無症状の悪性胸水患者に対しては、診断目的または分子マーカー検査が必要な場合を除き、ルーチンの胸水穿刺は実施すべきではありません 2
- 観察データによると、これらの患者はフォローアップ中に介入を必要とすることはまれです 2
排液量の制限
反復穿刺の回避
- 小児で重大な胸膜感染がある場合、最初からドレーンを挿入すべきであり、反復穿刺は推奨されません 1
- 悪性胸水の初回再発後は、反復穿刺ではなく確定的介入(胸膜癒着術または留置カテーテル)を検討すべきです 3