スタチン以外で横紋筋融解症を引き起こす可能性のある薬剤
スタチン以外で横紋筋融解症を引き起こす可能性のある主な薬剤には、フィブラート系薬剤、マクロライド系抗生物質、アゾール系抗真菌薬、シクロスポリン、プロテアーゼ阻害薬などがあります。 1
抗生物質関連の横紋筋融解症リスク
- マクロライド系抗生物質(クラリスロマイシン、エリスロマイシン、アジスロマイシンなど)は、特にスタチンと併用した場合に横紋筋融解症のリスクを高めます 1, 2
- マクロライド系抗生物質はCYP3A4酵素を阻害し、スタチンの血中濃度を上昇させることで筋毒性のリスクを高めます 2, 3
- 特にクラリスロマイシンとエリスロマイシンはCYP3A4阻害作用が強く、スタチンとの相互作用による横紋筋融解症のリスクが高いです 2, 4
その他の薬剤と横紋筋融解症リスク
- フィブラート系薬剤(特にゲムフィブロジル)は単独でも横紋筋融解症のリスクがあり、スタチンとの併用でリスクが増加します 1
- シクロスポリン、タクロリムスなどの免疫抑制剤は横紋筋融解症のリスクを高めます 1, 4
- アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール、ケトコナゾール、フルコナゾールなど)はCYP3A4を阻害し、横紋筋融解症のリスクを高めます 1, 5
- カルシウム拮抗薬(特にミベフラジル、ジルチアゼム、ベラパミル)も横紋筋融解症のリスクを増加させます 1, 4
- HIVプロテアーゼ阻害薬(アンプレナビル、インジナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビルなど)も横紋筋融解症のリスクがあります 1
- ニコチン酸(ナイアシン)も横紋筋融解症のリスクを高める可能性があります 1
横紋筋融解症のリスク因子
- 高齢(特に80歳以上)、女性、小柄な体格の患者は横紋筋融解症のリスクが高まります 6
- 複数の全身疾患(特に慢性腎不全)を持つ患者はリスクが高まります 6
- 多剤併用療法を受けている患者はリスクが高まります 1, 6
- 薬物代謝に影響を与える他の薬剤の併用はリスクを増加させます 2, 6
カロナール(アセトアミノフェン)とトラネキサム酸について
- カロナール(アセトアミノフェン)は一般的に横紋筋融解症との関連性は低いとされています
- トラネキサム酸も横紋筋融解症の主要な原因薬剤としては報告されていません
- しかし、多剤併用や特定の患者背景(腎機能障害など)がある場合は、どの薬剤でも横紋筋融解症のリスクが理論的には高まる可能性があります 1