イメグリミン(ツイミーグ)の周術期休薬について
イメグリミン(ツイミーグ)は周術期に手術前日と当日は休薬することが推奨されます。
背景情報
イメグリミン(商品名:ツイミーグ)は2型糖尿病治療薬として日本で2021年に承認された新しいクラスの経口血糖降下薬(グリミン系)です1。
周術期の管理方針
休薬のタイミング
- イメグリミンは、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬などの新しい糖尿病薬と同様に、手術前日と当日は休薬することが推奨されます2
- 手術当日の朝に服用する場合、手術が午前中なら少なくとも48時間の間隔、午後の手術なら52時間以上の間隔が確保できます2
- 夕方に服用している場合でも、最低36時間の間隔が確保できます2
再開のタイミング
- 日帰り手術の患者の場合、通常の食事と飲水が可能になった時点(通常、手術後24〜48時間)で再開することが推奨されます2
- 入院患者の場合、通常の食事と飲水が可能になり、毛細血管ケトン値が0.6 mmol/L未満であることを確認してから再開します2
周術期の一般的な薬剤管理原則
- 周術期の薬剤管理は、離脱症状の可能性、治療中断による疾患進行のリスク、麻酔との薬物相互作用の可能性、および患者の短期的なQOLを考慮して決定すべきです3
- 一般的に、離脱症状を引き起こす可能性のある薬剤は周術期に継続し、手術リスクを高める非必須の薬剤は手術前に中止し、その他のケースでは臨床的判断を行使すべきです3
特別な考慮事項
- 周術期の血糖管理は、手術結果に影響を与える重要な要素です2
- 術中の平均動脈圧(MAP)を60〜65 mmHg以上、または収縮期血圧(SBP)を90 mmHg以上に維持することが、心筋障害のリスクを減らすために推奨されています2
- 肝臓縮小食(非常に低エネルギー食)を受ける患者の場合、食事開始時にイメグリミンを中止し、必要に応じて糖尿病治療を調整することが推奨されます2
まとめ
イメグリミン(ツイミーグ)は、他の経口血糖降下薬と同様に、手術前日と当日は休薬し、食事と飲水が正常に再開された後に再開することが推奨されます。この管理方針は、周術期の血糖値の変動を最小限に抑え、手術関連の合併症リスクを低減するために重要です。