セフタジジムの腎機能低下時の用量調整
腎機能が低下している患者では、クレアチニンクリアランスが20 mL/min/1.73 m²未満の場合、セフタジジムの投与量を半分に減量することが推奨されます。1
腎機能障害の程度に応じた投与量調整
- クレアチニンクリアランス(CrCl)が20 mL/min/1.73 m²以上の場合:通常用量を維持 1
- クレアチニンクリアランスが20 mL/min/1.73 m²未満の場合:投与量を半分に減量 1, 2
- 末期腎不全または透析患者:投与量を半分に減量し、透析後に投与することが推奨される 1, 3
腎機能低下時の薬物動態の変化
- 重度の腎機能障害では、セフタジジムの消失半減期が延長する(正常腎機能の0.79時間から重度腎障害の2.54時間まで増加)3
- 腎クリアランスの低下により、薬物の総クリアランスが減少する(正常腎機能の266 mL/min/1.73 m²から重度腎障害の71 mL/min/1.73 m²まで低下)4
- 代謝物(デスアセチルセフタジジム)の半減期も腎機能低下に伴い著しく延長する(正常腎機能の0.70時間から末期腎不全の23.15時間まで)3
投与間隔の調整
- クレアチニンクリアランスが5 mL/min以上の安定した慢性腎不全患者では、1g静注を12時間ごとに投与可能 2
- より重度の腎不全では、投与量を半分に減量し12時間ごとに静注することが推奨される 2
- 透析患者では透析後に投与することで薬物の早期除去を防ぐ 3
注意点と監視
- 腎機能障害患者では血中濃度が高くなりやすいため、長期投与時は血液検査によるモニタリングが重要 1
- 腎機能の評価には以下の式を用いてクレアチニンクリアランスを推定する 1:
- 男性: 体重(kg) × (140 - 年齢) ÷ (72 × 血清クレアチニン)
- 女性: 上記の値 × 0.85
- アズロシリンなどの他の抗生物質と併用する場合、クレアチニンクリアランスが40 mL/min未満でも用量調整が必要になる可能性がある 4