タゾピペの腎機能別用量
腎機能障害患者におけるピペラシリン/タゾバクタム(タゾピペ)の用量調整は、クレアチニンクリアランス(CrCl)に基づいて行う必要があり、CrCl 40 mL/min未満の場合は投与量の調整が必要です。 1
腎機能に基づく用量調整
クレアチニンクリアランス > 40 mL/min
- 通常用量の調整は不要 1
クレアチニンクリアランス 20-40 mL/min
クレアチニンクリアランス < 20 mL/min
透析患者の用量調整
- 血液透析患者の最大1日投与量は6 g/日(8時間ごとに2 g) 1
- 透析により30〜50%のピペラシリンが4時間で除去されるため、各透析後に追加で1 gを投与すべき 1
- 透析患者では、薬剤の早期除去を避けるため、透析後に投与することが推奨される 1, 2
薬物動態と注意点
- ピペラシリンとタゾバクタムの全身クリアランス、血中濃度曲線下面積、および終末相消失速度は腎機能と相関する 3
- 血液透析ではピペラシリンの約31%、タゾバクタムの約39%が除去される 3
- 持続的携行式腹膜透析(CAPD)では、28時間でピペラシリンの5.5%、タゾバクタムの10.7%が透析液中に回収される 3
投与方法の考慮
- 腎機能障害患者では、薬物濃度モニタリング(TDM)を行い、毒性を避けるべき 2, 4
- 間欠的投与では血漿トラフ濃度を、持続投与では定常状態濃度を測定する 4
- 持続的腎代替療法(CRRT)を受けている患者では、特定のCRRT技術と流量に基づく薬物クリアランスの変動性のため、個別のTDMが必要 4, 5
副作用と注意点
- 腎機能障害患者では、特に高用量(4.5 g)のタゾピペ投与により、急性腎障害(AKI)のリスクが増加する 6
- 腎機能と肝機能の両方が低下している患者では、ピペラシリンの血中濃度測定が用量調整の追加ガイダンスを提供する 1
- クレアチニンクリアランス≥90 mL/minの患者でも、24 g/日の持続注入でさえ十分なPTA(目標達成確率)を達成できない場合があり、毒性リスクに焦点を当てた許容可能な高用量持続注入に関するさらなる研究が必要 5