ケナコルト筋注は三角筋(肩)への投与が可能か?
ケナコルト(トリアムシノロンアセトニド)の筋肉内注射は三角筋への投与を避けるべきです。FDA添付文書は、三角筋部位への注射は局所的な皮膚萎縮の発生率が著しく高いため、臀部への投与を推奨しています。1
投与部位に関する重要な警告
三角筋投与のリスク
**FDA添付文書は明確に警告しています:**深部筋肉内注射を行わない限り、局所萎縮が発生する可能性が高く、三角筋部位への注射では局所萎縮の発生率が著しく高いため、この注射部位は避け、臀部を選択すべきとされています1
この警告は、三角筋の筋肉量が臀筋に比べて少なく、皮下組織への薬剤の漏出リスクが高いことに基づいています1
推奨される投与部位
**臀部(殿筋)が第一選択です:**ケナコルトの筋肉内注射では、局所萎縮のリスクを最小限に抑えるため、臀部への深部筋肉内注射が推奨されます1
急性痛風発作の治療では、トリアムシノロンアセトニド60mgの単回筋肉内投与が選択肢として推奨されていますが、投与部位は明記されていません2
肩関節疾患への適切な投与経路
関節内注射が適切な選択
肩の疾患(五十肩、肩関節周囲炎など)を治療する場合:
用量は関節の大きさに応じて調整し、大関節には20-40mgが推奨されます5
五十肩の治療では、40mgのトリアムシノロンアセトニド関節内注射が10mgよりも有意に優れた症状改善を示しました3
20mgと40mgの用量比較では、機能改善に有意差はありませんでしたが、糖尿病患者では低用量(20mg)が推奨されます4
臨床上の注意点
投与量と投与間隔
急性痛風発作の全身治療として筋肉内投与する場合、トリアムシノロンアセトニド60mgの単回投与後、経口プレドニゾンの追加投与が推奨されます2
ただし、筋肉内トリアムシノロンアセトニド単独療法については、専門家のコンセンサスが得られていません2
安全性の考慮事項
ベンジルアルコールを含有しているため、新生児や未熟児では毒性(低血圧、代謝性アシドーシス)のリスクがあります1
アナフィラキシーの稀な症例が報告されており、投与経路に関わらず注意が必要です1
長時間作用型製剤であるため、急性ストレス状況には適していません1
結論的推奨
ケナコルトの筋肉内注射を行う場合は、必ず臀部を選択してください。三角筋への投与は局所萎縮のリスクが高いため避けるべきです。1 肩関節の疾患を治療する目的であれば、関節内注射が適切な投与経路となります3, 4